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2014年03月09日

「慟哭」貫井徳郎〜深い哀しみを残すミステリー

ミステリ好きのランキングでは、いつも候補に上がる本作。
どんでん返しが、衝撃!
と言われる作品のようですので、どんでん返し好きの私としては、読んでみないわけにはいきません!(^^)


「慟哭」
作者:貫井徳郎

概要

第4回鮎川哲也賞の最終候補作となる。惜しくも受賞は逃すが、予選委員の北村薫と編集者の戸川安宣の激賞を受け、東京創元社から黄金の13の一作として刊行され作家デビュー。2002年、北村薫が『慟哭』の創元推理文庫版の帯に「題は『慟哭』書き振りは≪練達≫読み終えてみれば≪仰天≫」というコメントを寄せたことがきっかけとなり、50万部を超えるヒットとなる。

あらすじ

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。こうした緊張下で事態は新しい方向へ!幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。

感想(ネタバレは極力なし)


まず、主人公である佐伯課長のキャラクターは、魅力的です。
「すごい存在感」
警察組織の中でも、威圧感がある立ち振舞いは、非常にカッコいいのです。
非人間なのです。
機械のように、冷静なのです。
だから、仕事ができる。
この小説を面白くしてるのは、佐伯課長の、非人間的なキャラクターです。

一方、もう一人の登場人物である「松本」は犯人ですが、人間として地に落ちてます。佐伯課長と比べると人間的であり、対照的です。
この対照的な人物描写があるから、面白いですね。

そして、すべて読み終わったあと、結末はとても後味が悪かったです
「悲劇だなあ」
だからこそ、読んだあと、何日経っても、色あせなくこのストーリーは私の心に残りました。

どんでん返しも印象的でしたが、ストーリーがよかったです。
「悲しみ」が心に残るのです。
私は、ハッピーエンドよりも、現実的な社会は甘くないという、バットな終わり方が好きな性格なので、「慟哭」はとても良い小説だったと感じました。

この作品は、佐伯課長の存在感。
そして悲劇。

これが醍醐味です。




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posted by トヨッコ at 17:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 貫井徳郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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