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2013年02月28日

さまよう刃

犯人を追いつめていくのは、すごいスリリング。
しかしこれは。。
主人公に感情移入しすぎちゃいけません。。


『さまよう刃』
<感想(ネタバレなし)>
この作品も映画化されている有名な作品です。
東野圭吾さんの作品は、映像化されているものが、いったいいくつあるんでしょうか!?
なんかほとんどされてるのでは!?

んで、私は小説しか読んでないのですが、
面白いっていう言い方は、ちょっと当てはまらないんですが、
すっっごい、引き込まる話です。

2〜3時間も集中して読んでいれば、ラストシーン近くまで来ます!
ちょっと言い過ぎかもしれませんが(笑)
とにかく、すごいスピードでページがめくれていく作品です。

まず、序盤から、主人公(長峰)の娘が、アホ少年たちに、凌辱(レイプ)されて、殺されるという、目を覆いたくなる悲劇から、スタートします。
とにかく、そのアホ少年たちが、救いようのないやつらで、もうすぐに死刑にしてほしいと思ってしまうのですが、少年法の縛りで、罪を重くできないみたいですよね。それが、もーイライラさせられます。「正義はどこにー!?」と叫びたくなります。

そこに、正義の名のもと、罪を犯す者を、きっちり裁くために、父親(長峰)が立ち上がるわけです!

・・・と、ほんと、そう思って読みたくてしかたないんですが!!

この作品はそういう読み方をしてはいけないんだと思います。


<さらに感想(差支えない程度のちょいネタバレ含む)>
主人公(長峰)に感情移入して読み進めていくと、娘を殺した少年たちの一人、敦也は長峰に徹底的に抹殺されてしまいます。単純な、ヒーローもの話でしたら、悪の子分を倒したということで、スカッとするのでしょうが、東野圭吾さんの作品ですからね。そんな薄っぺらい話ではないのですよ。
悪を退治したことで、長峰も犯罪者になるわけで、ダークサイドに落ちていくわけですね。
長峰自身は、娘が凌辱されたビデオを見た時点で、もう完全に吹っ切れているので、犯罪者になろうが、自分が死んでしまおうが、悪の少年たちを抹殺すること、「復讐がすべて」の目的になってしまうわけですね。

そこが、なんといいますか悲劇なんですよね。
長峰に感情移入して、読み進めても、非常に苦しいわけです。
復讐する人の心に、感情移入するわけですから

悪の親分の、快児を追いつめるのは、痛快なんですし、スリリングなんで、ページはどんどん進みます。でも悲劇に向かって進んでいく感じが、ヒシヒシと伝わってきます!
ハッピーエンドに向かっている感じは全然ないんですが、なんかしら救いが欲しくなる作品なんですよね。

現実は厳しい。
法律が改正されればいいのにー。
目の前の犯罪が裁けない。
それが悲劇を生む。

レイプした少年たちは法で裁けない
被害者家族は復讐するための行動を起こすが、
その行動は犯罪で裁かれる。

悲劇です。

でも、そういう苦しさを、感じることが、
これからの人生を強く生きていくために必要なんです。
こういう小説は読むのは、辛いんですけど、
読み終わると、現実の厳しさに対する、
自分の考え方が、しっかりしてくるんですよね。
これ大事なことなんだと思います。
そういうことを教えてくれるんです。

だから、いい小説なんです。
これは。







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posted by トヨッコ at 17:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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